NUMANOI / 3世代の離れ改修        

3世代の離れ改修

記憶を蓄積する住処

築35年の小さな平屋住宅の改修計画。既存建物は、北側に水回りや収納を配していたため、 南側にのみ開かれた平面計画であったが、室内でも風の流れや季節・天気の変化を敏感に感じられるように、 水回りを母屋側に集約し、収納を南北軸に配置し、閉じていた北にも大きな出窓を設けることで、 室内と南北の庭との連続性を確保するように考えた。内装は、スケルトンの状態まで全て解体して、 現代的な断熱性能と耐震性能を確保し、リビング・ダイニングは開放性をもたせるために勾配屋根に沿った高天井、 寝室は落ち着きをもたせるために平天井とした。

家がこれまでとこれからの家族の記憶を蓄積できるようにするため、 塗装合わせやサンダー掛けを行うことで、新旧の材料が馴染み、これからのエイジングを蓄積し、 古さと新しさに囚われない自由な時間軸が獲得できるようにした。

Placeholder image Placeholder image Placeholder image Placeholder image Placeholder image Placeholder image Placeholder image Placeholder image Placeholder image