親園南区自治会館
親園南区自治会(栃木県大田原市)の自治会館の移転建替計画。設計および工事の期間が合計8か月という与件のもと、旧奥州街道沿いに建つ寺の境内に、最大100人が収容できるホールが求められた。
農家を中心とするコミュニティの拠点が、田園地帯の中に佇む寺のランドスケープと緩勾配の切妻屋根が連続する風景のなかで馴染むように、3寸勾配の切妻屋根とした。また、定められたコストと施工期間に収めるため、架構形式はホールの5間スパン部を規格製材によるトラス架構/ホール以外を和小屋形式とし、内装は既製品建材による標準収まりと量産ビニルクロスを採用した。
ホールは、一日中良好な自然採光・開放換気が確保できるよう東面および西面を連窓とし、寺側は掃き出し窓にすることで、自治会館とオープンスペースが連続し、祭り等で一体利用できるようにした。南北の妻面には大きな窓を設け、ホール利用時や廊下移動時のアイストップとして、水路や寺の参道が借景になるようにした。



















