北越谷の住宅

暮らしの中心としての郊外住宅

典型的な郊外開発地の一角に計画した、若い共働き家庭の住宅。 在宅勤務を増やし、理系の専門的な仕事も、多彩な趣味や子育ても全て楽しみ生きるべく、郊外新築が選ばれた。

「近代」の郊外観で捉えきれない豊かな暮らしの想像力に応えるべく、 均等で歩留まりのよい架構・低階高の２階建てという単純な形式でコストをクリアしながら、 建材規格寸法や基礎・架構の物々しさなど、建築に宿るアンビバレントな諸要素を通常とは異なる形でハイブリッドし、 合理と非合理、あるいは普遍と特殊、抽象と具体が入り混じる環境をつくる。 郊外宅地の経済性に飛び込んでシンプルな形式の中に多層的な関係性・冗長性を織り込んで、 周囲の環境とともに、逞しく育っていく家族のおおらかな器としての住宅を目指した。

(c) masaharu okuda

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伊藤維建築設計事務所との共同設計