NUMANOI / TONARINI        

TONARINI

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札幌駅から北に約1kmの立地に、建築主の先々代から営業していた築65年の寄宿舎を建て替え、コモンスペースを併せ持つ30戸の共同住宅と1区画のテナントを計画した。北海道大学に隣接することから、大学に関係する若年単身者をターゲットとし、各住戸のプライバシーを確保しながら、隣近所との顔見知りの関係から自然な交流を促すためのコモンスペースを併せ持つ計画としている。周辺のマンションや学生寮と同等の家賃でありながら、企画の差異化を図ることで、長期的な不動産価値の維持を目指している。

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周辺の単身者用賃貸マンションの平均的な規模(25-35平方メートル)から、各4平方メートルを供出し、寄せ集めた合計120平方メートルのコモンズを、ラウンジ/スタディルーム/男女別ランドリーに分配した。ワンルームマンションの形態というプライベートかつ必要最低限の居住空間を確保した上で、学習、休憩・交流といった目的性を持つ共用部を設えることで、入居者のニーズに応じて、各共用部の機能にアクセスすることをきっかけに、「私」と「共」の接点を任意に作り出している。

Placeholder image 「私」と「共」を両立させるため、専有スペースは壁式構造に対応する合理的な矩形で構成し、コモンスペースは平面を屏風状の壁で構成し、断面はスキップフロアにした。開口部の位置や配置にバリエーションを持たせた。斜めの視線の抜けや、時間ごとに変化する太陽光の陰影による明暗のムラをつくり、大きな空間の中に小さな居場所が連続する設えとすることで、一人で過ごすことや、様々なスケールの集まり方に対応することを考えている。

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また、湿式外断熱工法(断熱材0.034W/mK、100mm)を採用することで、全住戸平均UA値=0.24を実現し、温熱環境を共有できるようにしている。グリッド状の都市構造の中で、駐車場や矩形の建物で構成された無機質な街並みに対して、屏風状の壁により、道路(パブリック)からコモンスペースやテナントの内部を視認しやくすることで、共に暮らすことの豊かさがファサードに表出し、街並みに対してポジティブなノイズが生まれることを期待している。

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共有ラウンジ

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共有ラウンジ

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共有ラウンジ

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共有ラウンジ

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共有ラウンジ

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共有ラウンジ

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共有ラウンジ

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共有ラウンジ

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共有ラウンジ

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共有スタディルーム

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共有スタディルーム

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共有スタディルーム

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共有スタディルーム

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共有スタディルーム

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共有スタディルーム

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共有スタディルーム

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共有スタディルーム

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住戸(typeA)

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住戸(typeC)

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住戸(typeC)

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住戸(typeD)

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住戸(typeD)

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住戸(typeD)

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共用階段

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共用廊下

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